H O R R O R ! 恐怖新聞 5th シーズンス

#03:廃校跡

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
act.05 <最終章>

●前回までのあらすじ
廃校跡地に到着し軽く回りを調査し、そして問題の場所へ行こうとした瞬間。
『ドン』
と言う奇怪な音の正体を確かめるべく歩を戻した我々。
一体何が!?






























「、、、、、」













































「、、、、、」

















































しばし耳を澄ませていたが何も聞こえて来ない。












































静寂に包まれたまま。





























顔を見合わせていた我々だが戻ってみる事にした。















































「焼却炉の辺りだったよな?」






















「あぁ、近い場所からだった」























焼却炉までの距離は4〜5メートル。






















再び来た道を戻ってみる我々。























「ちょうど真後ろからしたから焼却炉、、、だよな」




























「これ以外に特に何もないからな、、、」






















「何か腐って落ちたとか?」























炉部分を覗き込むが先程見た時から大して何も変わってはいない。























何か真新しい物が落ちた形跡も見当たらない。






















「これが風で開いたとか?」



















炉の蓋部分が開け放たれていた為そうも思った私。





































「そんなわけないだろ、、、ほら」























FANCYが蓋を動かしてみる。






















ギィ、ギギッ、ギィ、、、










錆びた金属音がする。













我々に聞こえた音とは明らかに違う。















表現すれば、まるで分厚い木を土に落とした様な残響音のない音。








音の反射率が非常に少ない物体の音だった。
















『高級車の車のドアを閉めた時の音』と表現すれば皆様には伝わりやすいかも知れない。


















もしくは『木の大きなハンマーで土を思いきり叩く音』。


















残響音の少ない













ドン














と言う音なのだ。









人為的以外にはなかなか出せない音。











冬であれば屋根に積もった雪が地面に落ちる時に似た音を発するが、この季節に雪など存在しない。
















例えば『ドン』以外に、ガシャ、カタンなどの他の音がすれば納得がいく。












何かが落ちたのだと思える。















が、しかし、『ドン』以外の音は後にも先にも何もしなかったのだ、、、。















「実際の話、音けっこう近かったよな?」
















「あぁ、ここら辺からした、、、」
















「回りをよく調べてみるか」
















「あぁ」















焼却炉を中心にしばらく辺りを調べてみるが、何かが落ちた様な形跡その他音を出しそうな物は何1つ見つからない。



























「何かあったか?」












「、、、いや特にこれと言って何もないな」


































「結局分からずじまいか、、、」














「そうなるな、、、」
















「もしかしてあそこ以上入っちゃマズイんじゃないか?」
















「俺もそれは感じてた、、、」















そう。









まるで1本の線が引かれているかのようにある領域に踏み込んだ瞬間に音が鳴ったのだ。














それはちょうど光が当たっている部分と建物の影になっている漆黒の闇を境に。
















「でも行ってみなきゃな〜」









「そりゃぁそうだ」










と、言う事で再び回れ右をして闇を目指す我々。









先程音を確認した場所に来て、一旦足を止めた我々。










闇に向かい一歩踏み出す。












、、、、、、。














何も起こらない。











しばらく立ち止まり、辺りに注意を払ったが特に何も起こらない。












ライトで辺りを照らし出すと、校舎らしい外観の建物が浮かび上がって来た。






























ここは中庭の様な所らしい。

















この先は木が鬱蒼と生い茂り、まったく先の状況が見えない。























M氏の話によると下に川が流れているらしい。








確かに耳を澄ませば川の流れる音が聞こえる。





















さらに辺りを調べてみる我々。




だが、問題の宿直室がどの建物なのか分らない。






もしかするとこの目の前にある建物がそうなのかも知れない。






















一番後ろの建物と言っていたからである。












これ以上後ろの建物はこの場所からは他に何も見えない。











もしかするともっと奥にその建物はあるのかも知れないが、今いる場所からそちらへ抜ける道は見当たらないのだ。
























「ここはこれで終わりにして前の方でも見てみるか?」













「そうだなぁ、どれが宿直室か分らんしなぁ」




















と、この場から立ち去ろうとした時である。





































ガサガサガサ。













前方の林の中から音が聞こえた。











「、、、、」







「、、、、動物か?」





それ以上音はしない。




再び川の流れる音のみが聞こえる。









「ここに長くいない方が無難そうだな」
























「俺もそう思う」





























M4持って来てないしな」





















「、、、、、









この状況でその言葉を言えるお前はスゲェよ」









「野犬位だったら追い払えるじゃん」








「、、、、、まぁな」









「やはり携帯しておくべきだった、、、、





















せめてベレッタ位」


















「そういう問題かよ、、、」












「でもやっぱりフルオートは魅力的だ」














「ってなるとやっぱり携帯に便利なクルツとか良いよなぁ〜」























「あぁ、多弾倉マグ付けてさ、ラージバッテリー付ければ最高だな」















「93Rって手もあるな」









「おっ、いいな、、、。でも93Rだと電動じゃないから何かと大変だな」




















「でも極悪仕様だったら良いじゃん」















































オート9

















(93R改造品実在しません極悪です。






































この世で唯一所持を許されている



























持ち主↓
























↓↓↓





















↓↓


































































「あぁ、









ロボコップかって極悪仕様のな、、、」















すでにガンの話で盛り上がっている我々。

















闇も音もまったく無視。


















中庭で熱心にガンについて語り合う二人。















深夜2:00。


















「あっ、そうだよ!表も調査するんだろ!」












「あっ、忘れてた」








「こんな場所でも話が逸れてしまう俺等も最低だよな」















「俺等か



















うっかり八兵衛かって位だな」














「そりゃぁ、うっかりだ」









講堂玄関前まで来た我々。














木造校舎が古さを醸し出す。








「しっかし古い建物だなぁ」
















「昭和の匂いがするなぁ」




























「長渕か?」


































「そりゃぁあいつは昭和だろ」

































「長渕、、、










平成に来ない男 NO.1」














「ギャハハハ」














ここでFANCYがあるモノを発見。










「これ見ろよ」














「ノスタルジックだなぁ」






講堂をグルっと回り先程の反対側に来た我々。

















「こっから先は行けないみたいだな」







「そのようだ」










特に見てとる物はない。
















校庭に敷く為なのか、ただ放置されているのか分らない盛り土が大量にあるのみ。










「んじゃぁそろそろ終了かぁ」





「みたいだな」






「んじゃぁ帰りましょう〜」













スーパー・シークレット・ローレル・エクセレント号に乗り込み廃校を後にする我々であった。




















H O R R O R ! 恐怖新聞 5th シーズンス #03:廃校跡

         



              T H E ☆ E N D