PSYCHOKRUSHERプレゼンツ:上手な心霊写真の撮り方講座

第5回【最後に〜締めくくりとして】

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5回に渡り当講座を受講された賢明な諸君。

本当にありがとう。

これで君達も立派な霊能者として活躍出来る事を私は祈ってます。

さて、【最後に〜締めくくりとして】と題名にあるように、今回で最後となりますが、実際今まで受講されて皆様いかがだったでしょう?

「あはは」と笑っておられた方も「バカか」と一笑に付しておられた方、「本気で信じて」おられた方、人それぞれ物の価値観も違いますし、知識も違いますので千差万別で良いと思うのですが、これを通して私が言いたかった事とは何か?

それは『心霊写真など作れる』を言いたかったわけです。

9割8分冗談で進めて来ましたが、そっちの方が皆様が親しみやすいと思ったからであります。

実際、講座の各所に出てくる言葉(サイト掲載者のコメントとして書いた文)を皆様も一度は心霊系(限定はしません。雑誌、本、ビデオ、テレビ、サイト全てに関して)でご覧になった事があると思います。

無駄に閲覧者の恐怖を煽る様なコメントが多い事多い事。

無知程恐ろしいモノはない

と私は思っておったのですが、最近この考えを変えました。

中途半端な知識程恐ろしいモノはない

と。

無知とは「モノをまったく知らない」ので何も考えません。

中途半端な知識を身に付けている人の方が何倍も恐ろしい事を言い放ちます。

確かに知識を付ければ付ける程世の中面白味がなくなるのは事実です。

ハリウッド映画の銃撃戦などは見てるこっちの方が恥ずかしくなってきます。

実際の話、あんなに弾は入っていません。

MP5等のサブマシンガンなどは映画の様にフルオートで発射した場合、ものの数秒で1弾倉撃ち切ります。

まぁ、銃の話はさておき、元に戻しましょう。

だからと言って私が霊の存在を否定しているわけではありません。そしたら心霊サイトなど運営してませんし。

だからと言って霊能力があるか?と問われれば「ない」と答えます。

私にはその様な能力は備わっていません。

しかし、その能力も否定はしません。

それでは私達がサイト内で心霊写真として掲載している写真達の基準は?と聞かれる事でしょう。

便宜上『心霊写真』としてますが、本当は『不思議写真』です。

最近では心霊写真と言う言葉も使っていますが、4thまでは一切を「不思議写真」として掲載していました。

私の持っている知識では説明がつけられない写真達を「不思議写真」として。

知識、、、。

そう知識です。

少し話が逸れますが、この世の中で悪徳商法やカルト宗教から身を守る為の手段として一番必要なモノは知識です。

決して体力ではありません。

知らないのと知っているのでは大きく違いが出てしまいます。

騙されない為には知識を付けましょう。

テレビの心霊写真特集と言うものが時期がくれば放映されます。

私も好きモノなので極力チェックして見ますが、大半が「これ違うんじゃないか?」と思ってしまいます。

余談ですが、心霊写真の7割は創作画像だと思った方が宜しいと思います。もしかすると8割。

世の中は良い人、善人ばかりではありません。

巧みに画像を合成し、テレビ局に送りつけ、それが放映され、それを見てほくそ笑んでいる様な人種が確実にいる事を忘れないようにして下さい。

しかし、それならまだ良い方で、もしかすると番組制作者サイドがこの様な意識を持っていたとしたら?

心霊好きならば一度は見た事があると思いますが、『呪いのビデオ』シリーズ。

これは完全に『ヤラセ』なので真に受けて見て大恥をかかない様に注意してください。

エンターテイメントとしてご覧になるのがベストかと思われます。

偉そうな事ばかり述べているのも性に合わないので少しだけ「よくある心霊写真」を実証してみたいと思います。

1回目から4回目までで大体は説明したのですが、肝心な部分を説明していませんでした。

カメラ技術による撮影方法です。

この手を消してみます。

完全に後ろの壁が透けて、手が消えかかっています。見ようによっては指が増えていたり腕が消えている様に見えるかも知れません。

これなども手が透けてしまっています。

4回目の様に処理ソフトは一切使っていません。ちょっとしたカメラの設定でこういう画像は簡単に撮影出来ます。

タバコを吸いながらでも撮影出来てしまいます。

心霊写真に於いて「手が消えている」「足が消えている」などは大体説明を付ける事が出来ます。

手首から上が消えました。

顔だけがぼやけています。

どうです?

よく見る事はありませんか?

撮ろうと思って撮れば、僅か10分の間でこれだけ撮影する事が出来ます。

もちろんこれを実際何もない状態で撮ろうと思えばかなりの高確立になります。

それが心霊写真の数の少なさだとも思います。

これを何も知らない人が撮影し、現像に出して出来上がった写真を見たらどう思うでしょう。

「心霊写真かも」と思うかも知れません。そして寺に持っていって無駄な金を支払ってお払いしてもらうわけです。

次の写真では私自身が消えてしまいます。

ノーマル撮影の画像がありませんでした。

この画像では少しだけ透けています。

かなり透けています。

ちなみに「FUCK」してますがお分かりいただけますか?

そしてほぼ消えてしまいました。

次では昔の心霊写真にありがちなタイプです。

FUCKしてます。

舌を出してます。

大口を開いてます。

と、まぁ昔の心霊写真で多いのはこのタイプですね。

多分あれは二重撮影だと思われます。

同じフィルムに2度重ねて撮影するとこの様な画像になりますね。

この写真に関してはレンズを開きっ放しで撮影しました。

今時のカメラはやたらと高性能になっていて大体の人がフルオートで撮影している事と思います。

自動的に部屋の明るさを感知してレンズを開いて光量を多くする。

それがフルオートカメラなのですが、素人がそんな事まで知っているとも思えません。

上記の写真のシャッタースピードは忘れてしまいましたが、そんなに遅いスピードではありません。

確かに分かりやすい様に実用レベルよりは多少遅いですが、フルオートカメラにありがちな「用途別撮影モード」の中には十分入っている程のシャッタースピードです。

こんな話を聞いた事がありませんか?

起きている大半を空を眺めているはずの天文学者がUFOを見た事がない

年柄年中写真を撮っているはずのプロカメラマンが心霊写真を撮影した事がない

おかしいと思いませんか?

確立から言っても常識から言っても、絶対プロの方が見る機会が多いはずです。UFOにしろ心霊写真にしろ。

ではなぜか?

それは「説明出来るから」。

プロは伊達にプロではありません。知識も技術もプロなのです。

極論を言ってしまえば、彼等でも説明出来ないモノがUFOや心霊写真と言うわけです。

色々な意味で知識を身につけて欲しいと思います。

先日、友人から「お払い済の心霊写真があるんだけど」と言われて見せてもらう機会がありました。

友人の友人の写真だったのですが、お寺で「よくない」と言われお払いしてもらってきたそうです。

私はそれを拝見して、10分程度で解明しました。

簡単な「目の錯覚」写真でした。友人にも説明し納得していただきました。

別に誰を責めるつもりはありません。持ち主がそれを変だと思いお寺の住職も変だと思いお払いした。

メンタルな部分で「変な写真」を持っている事自体、本人に良い作用はしませんから。それよりは「寄り所(安心感)」を得る為にお払いすると言う事は非常に良い事だと思います。

このまま続けていくともっと深い精神論まで話しが入ってしまいますのでそろそろ締めたいと思います。

私は霊の存在を否定しません。

もちろん神も信じています。

ただし、それは巷で言われている様な存在とは少し違った観点からです。

霊にしろ神にしろスピノザ的な観点からの肯定であります。

ただし、スピノザの「神」は、「神」といってもこれまでの「神」とは全く異なる「世界(自然)そのもの」に他なりません。

彼は「神」について、唯一の絶対無限の存在者という表現をしていますが、多くの属性を持ち、その属性も神であり、万物は、この属性もしくは神そのものの現れであると考えました。

従って、自然(世界)は神の一部、あるいは神そのものだと考えたのです。これを「汎神論(はんしんろん)」といいます。

彼は、デカルトのように世界を精神と肉体の二元論で考えたのではなく、一つの「実体」として考えました。この実体は、ちょうど1枚のコインの裏表のように、一面から見れば「物体」であり、もう一面から見れば「精神」であり、物体と精神の二つではなく、ひとつの「実体」として考えたのです。

そして、この考えを明瞭に表すために、物体として見えるものを実体の「延長」、精神として見えるものを実体の「思惟」と呼びました。世界に存在するすべてのものは、この実体の延長であり思惟なのです。

スピノザの「神」は、この「実体」に他なりません。そして、神(実体)は、何かある自由な意志によって万物の様態(様々な個物)を生み出すのではなく、それ自体の本来の法則に従って必然的に生じさせると考えたのです。

自然(世界)は、その実体の本来の法則に従って、必然性をもって生じる。そして、それぞれの個物は互いに関連して、存在や作用を受け、その作用もまた実体の法則に従って必然的なものである(決定論)と考えました。

                                      「思想の世界」Vol.2より抜粋

何事も自分の目で見、耳で聞き、真実のみを追求しましょう。

少なくとも私=PSYCHOKRUSHERの理念はそこにあります。

それでは皆様また御会い出来る日を楽しみにしています。

                       PSYCHOKRUSHER:ALEX


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