H O R R O R ! 恐怖新聞 5th シーズンス

#03:廃校跡

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act.02

●前回までのあらすじ
行き先、装備もバッチリ決めた総帥&書記長。
必要最低限の装備で本部を後にする、、、、。








サクサクと








ロケ仕様特殊ブーツ


(ナイキ提供)








を履いた私もFANCY伊藤に続く自宅を後にする。







車は自宅より南に進路を取る。







ポイントには時間にして10数分と言った距離であろうか。



いつも通りのバカ話に花を咲かせていたのだが、フトある事に気付く私。



「オイ、ドコの道通ってんのよ?」



回りを見渡せば辺り一面鬱蒼と生い茂る木、木、木。


誰の目にも山道にしか見えない道をFANCY伊藤はトントンと運転している。








「えっ?ホラ雰囲気出した方が良いかなぁって思ってさ」



「結構無駄な事だな」



「えっ?そう?」



「だってこっち通ったら時間かかるじゃん」



「まぁな〜」



「あっ、でもこのまま行けば球場あるね」



「まぁな」



「プチロケでもして行くか」



「まぁ、ついでだし寄ってくか」



「行け!!






スーパー・シークレット・ローレル・エクセレント号!





「ギャハハハハ!!



そこまでいくと何が何だかさっぱり分からん名前だな。




シークレットなのに、それでいてエクセレント!




「ギャハハ、俺も良く分からずに言ってるからなぁ〜」




急遽、昨年夏焼身自殺があった大平球場へ寄って行く事に。
参考テキスト<恐怖新聞 4th seasonsact7.1 トンネルの中...>
┬┴┤∀ ・ ) 。oO(サンコ-ニナルノカナ?)
http://krusher.fc2web.com/mission/horror/only/x.html





大きく曲線を描くカーブを抜け球場の駐車場に到着した我々。








「あそこの小屋って何だろうな?」











「さぁな、、、












婆ァ改造手術室とかじゃないか?」














「恐ろしいな、、、、」














「あぁ、、、夜な夜なあそこでは










婆ァが













キャメロン・ディアス








に生まれ変わってるんだよ、、、














5人ワンセットで」







































「ご、、、5人で1人になるのか?」















「、、、、、あぁ











まったく恐ろしい事をするもんだ











NASAも」













「ナ、NASAなのか???」








「あぁ、当たり前だろ、、、、」









闇を包む







X-FILEにも似た匂い






を感じながらも更に回りを調査する我々。









「おっ、銅像発見!」






緑色に変色した銅像を発見した我々。


車で近付いてみる。


こうやって見ると、なかなかの高さを持った銅像である。


3m位の高さを保持している。


「昔からあるよな、あれ」




「って言うか誰なんだ?」



「俺が知るか」









「プレートに







『金正日総書記』
















って書いてあったら笑えるな」













「こ、、、こんな辺境の地まで彼の名声が!?恐ろしい、、、」







結局の所誰の銅像か分からなかったが、金正日総書記じゃない事だけは確認出来たので安心した我々は、更に球場玄関の方へ行ってみる事に。












「でもさ、自殺する場所って感じじゃないよな、ここ」



「俺が思うにあっちのトイレの方だと思うんだよな」



「んじゃ戻ってみるか」


   




来た道を逆戻りし再び金正日総書記銅像の前を過ぎ、トイレの前まで来てみた。















「ちょっと写真撮るから待ってて」


窓を開け身を乗り出しシャッターを切る私。






























「ん?」








「どうした?」

















「んー?」






「何だよ?」








「オーブがな、、、、」





「、、、またか」







「ちょっと待ってろ、もう少し撮ってみる」








「おぅ」







照度不足の為なかなかシャッターが下りないが続けて数枚撮影してみる。









「うーん、オーブが移動してるんだよな」














「どれ?」






デジカメのモニターで確認する我々。







「な?」






「あぁ、確かに」







「もう少し撮っててみるか、、、、」















「あぁ」




沈黙の中シャッターを切り続ける私。








モニターに写るオーブの数が次第に、そして確実に増えている。


















「、、、、、、、、、」







窓から身を乗り出し撮影している私を冷たい風が吹き抜ける、、、、、。










何も知らぬFANCYはただ私の撮影を眺めている。



これは一体、、、、、、、。



次第に辺りの空気まで私の呼吸を遮るかのようにまとわりついて来た。








今や誰の目にも明らかな程確実に、我々の回りのオーブは増えている。










闇夜を切り裂くフラッシュが瞬く度にデジカメのモニターにはオーブが写っている。






















これ以上この場での撮影は無理なのか、、、、。






すでに触れてはいけないモノに触れてしまったのだろうか?







一層私を包む風が冷気を増した、、、、、。










「おいFANCY、、、すげぇ数のオーブだぞ、、、、」



























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