H O R R O R ! 恐怖新聞 5th シーズンス
#03:廃校跡
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
act.04
●前回までのあらすじ
オーブの正体、宝の在り処も知り意気揚々と小学校跡地を目指すサイコ☆クラッシャー。
ついに問題の小学校跡地に到着したのだった、、、、、。
しばし車の中から辺りの風景を観察する我々。
深夜2時。
敷地内にも街灯はあるが、当然のごとく暗い。
月明かりも頼りにならない、、、、。
「黙っててもしょうがないし出てみるか」
「あぁ、行ってみよう」
車のドアを開け外に出る我々。
幸いにも雨は止んでおり、寒さだけを耐えれば良い。
懐中電灯(FANCY伊藤)マグライト(ALEX)を手にグルっと辺りを照らして見る。
「おい、見ろよ、、時計が止まってるぜ」
「あぁ、、、、
時を止める事を忘れた時計
もしくは
時が過ぎない時計
、、、、
あぁ、、、俺って詩人、、、」
「アホか」
「あぁ!?何がアホだよ!お前にこの詩的センスがあるのか?」
「うるせ〜な、調査しろ調査。
詩が詠みたけりゃ他ん時にしろ。
腐る程時間余してるんだから」
「、、、、」
「あっ!?」
「ん!?」
「これ見ろよ、、、、」
「、、、、、!?」
「名付けて
『象』
(トーマス風)」
「ギャハハハ!!!」
「見れば見る程、、、、
センスねぇな、、、」
「、、、、確かに」
「ある意味怖い石像だな」
「目なのか眉毛なのか分からん半月型だし、、、」
「目じゃないのか?」
「うーん、、、微妙だな
耳ないし」
「、、、、言われてみればないな」
「付け忘れたんだろ」
「そういうモンか!?」
「そういうモンだ」
トーマス風ダンボも調査し終わり、さらに敷地奥へと行ってみる我々。
「おっ、焼却炉発見!」
「さすが、元学校」
「学校っぽいよな、こういうのって」
「しっかし、ボロボロだなぁ」
「長い年月経ってますって感じだな」
錆に80%以上包まれた焼却炉はすでにその用途をなさないモノとなっていた。
燃えカスや灰が残っている形跡も見当たらない。
焼却スペースには草が生えている。
いかに長い年月使われていないかの証拠であろう。
焼却炉と同じ敷地内に校舎跡らしい小さな建物が1つあった。
窓から中が見えるが、何やら雑巾の様なモノやその他色々なモノが見てとれる。
よくある「地区の公民館」といった所か。
ここで再びメールの内容を思い出した我々。
ちょっと思い出した話。 坂本小の横に先生の宿直室があったのね。 たぶん今もあるけど。 そこで、昔首吊りした先生がいたらしいの。 それから、封鎖されてたんだけど、6年前かな?学校の隣の人が近くの神社の神主さんだったんだけど、自殺したのね。 学校の裏の川で入水自殺! んで警察の話によると、雪についてた足跡が そこの宿直室の周りをグルグル回って付いてたって話らしいんだよね〜。 ついでに奥さんの話だと、 「毎晩夫が夢で首吊って死ぬ夢を見る」 って悩んでたって。 その神主さん、地元の消防団に入ってて、 先生の死体下ろしたの一人だったらしく生前その事をかなり気にしてたらしい。 後半ね足跡辺りからは、ウチの母親がこの前何回忌だかに呼ばれて行って仕入れて来た情報です。 |
そしてその後直接聞いた大体の場所を照らし合わせると、どうもこの建物と隣の建物の間の道らしい所を奥に入っていった場所だと思われた。
「こっから裏手に回るんだろうな」
「あぁ、ここ以外他に奥に行く道っぽいのないしな」
「さて、行ってみるか」
「そうだな」
ここの道は手入れがなされていないのか、草が伸びている。
もしかしたら近隣の住民、管理している人間も嫌がって入りたがらないのかも知れないが、、、。
我々は各々のライトで照らしながら先へ、一歩また一歩と歩を進めて行く。
「しっかし暗い夜だな、、、」
「あぁ、奥の方なんてもっと暗いぞ」
我々が進む先はまったくの闇。
校庭付近の薄灯りも全然届いていない。
「多分、この奥の方に例の宿直室があると思うんだけど」
「何が何だか全然見えないな」
数メートルも歩いただろうか。
緑色の小屋を通り過ぎ、問題の敷地内に入ろうとした瞬間だった。
『ドン!』
我々の後側、ちょうど焼却炉の方向から
残響音の少なく鈍い音だが大きな音がした。
思わず立ち止まり顔を見合わせる我々。
「何だ今の、、、」
「すげぇ音したな、、、」
「近くだったよな」
「あぁ、かなり近かった、、、」
「戻ってみるか、、、、」
不振な音の正体を確かめる為、暗い闇を戻る我々であった、、、、。
この真夜中に一体何が、、、。
act.05へ
N E X T >