恐怖新聞 5th シーズンス

#04:あいのり温泉
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act.02











「あ、、、、あれ?」





















「ん?」













「か、鍵がない」














「おいおいおい、のっけからしっかりしてれよ」















「おかしいな、いつもならポケットに入れているのだが」


















「俺の部屋のどっかに落としたんじゃないのか??」















「いやさっき車の鍵を開けたからさっきまではあったはずだが」










私は車内を隈無く探してみた。











運転席の下はもちろん、荷物を突っ込んだトランク、後部座席の方と。











しかしどこを探してもないのである。













おかしい。












一体どこに。





















かれこれ、、、
































5分近く経つ












「おかしいな.........あれっ?!」















「どうした??あったか??」





















「あるにはあったが


























ドアに刺さったままだ」














「ボケー!!!!」

















「さっきドアを開ける時にどうやら刺しっぱなしだったようだ、おかしな事もあるものだ」













「おかしいのは貴様の頭の中だけだ!!」




















最初から鍵が見つからないと言うトラブルを乗り越えて、我々を乗せた車は動き始めた。










途中、近くで待機中であったケンチャンを乗せると我々の乗る車は静かに動きだした。













「行け!!


















スーパーデンジャラス




ローレル




ファイナルサンダー




ver.3.6号!」































「、、、長くないか??























しかも前回と違うし」

















「行けー!!!」

















「っつーかファイナルサンダーと言いつつヴァージョンがあるのはおかしいな」





















「行けー!!!!!」














今回の運転手はもちろん........私。













サイコ☆クラッシャーで一番運転技術が卓越した私である。















ええ、、、、










センスの無さが卓越しております。


















更には助手席にはALEX。


















車内でもパワーブックをいじれるようにしておいたので早速起動。














助手席は見た目、まさにハイテクカー。



























後部座席にはケンチャンなのだが.......狭そう。



























こっちは見た目からギュウギュウである。













「大丈夫??」












「な...なんとか」













これで2時間の長旅(我々にとってはかなりの)を耐える事ができるのであろうか??













しかしその前に腹ごしらえをしないとならないので近くのコンビニへ向かう。















「やっと水分にありつける、、、、




























56時間振りの」











それはあんまりじゃ無いのか??










「ごめん、言い過ぎた」












っていうかさっきミルクコーヒーをがぶ飲みしてたじゃねーか。










「あぁ、見られたか」













見せすぎだろう。














おっと私も食料を買わないとな.......って何もないな、サー○ル・K.。











仕方が無いので











大好物の蒸しパンにでもするかな。












「大好物があるんじゃねーか!!」












強いて言うならだよ、ALEX君。






















「この辺りに銀行とかある??」
















「この時間だと厳しいな、なにせ眠らない街だからな」












いや、眠り過ぎている感があるだろ。










夜8時を過ぎれば電気は消えてる店ばっかだからな。










「え??そうなの??」













「そりゃ言い過ぎだろ、8時に寝るのはジィチャンバァチャンだけだろ」












ジィチャンバァチャンは






















水戸黄門を見てから寝るから9時だ!!




















月曜日に関してはな。














「そ、そうか」












「お金を降ろす事は諦めた方がいいみたいだね」















「........すまないが諦めてくれ」













あいのり温泉にはどういう道順で言ったらいいかな??










「田子町から行くと近いぞ......地図上では」








「田子町から十和田に抜けて行くといいかもよ」









さすがケンチャン、道順はばっちり??











「任せといて!!」














我々の車は順調に滑り出す。















ALEXは早速、チャットの準備。














「今回はリアルタイムで生中継しないとな」














ALEX、張り切ってチャットルームへ。




















































































しかし誰もいない。














































































それどころか


































誰か来る気配すらしない。




















こんな大きいロケの生中継だとみんな期待しているかと思ったが.........。





















「どうやら期待していたのは我々のみだったようだな」


































誰もこないチャットルームで





















何回も更新を繰り返すALEX。




























しかし変化の様子は無い。






































サイコ☆クラッシャー総帥、1人でカキコ。



































かなり悲しい光景である。

























走り出してから数十分。











辺りは明かりはもちろん、民家すらも少なくなっていく。










「電波状態も悪いし止めとくか」





















それが無難だな。















































いつまで待っても誰も来ないのだから。












「悲しい事を言いやがって!」












しかしそれが現実だ。













どうやら










舞い上がっているのは我々のみらしいぞ。















やがて我々は電波がまったくない田子町へと突入したのだった、、、、。




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