P S Y C H O K R U S H E R : H O R R O R

恐怖新聞 5th シーズンス
#04:あいのり温泉
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act.04




ここからはどう行けばいいのか??




その問いには我々には答える事は出来なかった。




そう我々二人には。




しかし心強い仲間がいる。




ケンチャンである。




「ここからはどう行ったらいいの??」




「どっちからでも行けるけど近いのは真直ぐ道なりだね。




鹿角市から大湯経路で行こっか」




さすがケンチャン。




どっかの方向☆オンチとは一味違う。





ついに我々は秋田県鹿角市に突入。






一段と目的地へと近付く我々のテンションは上昇。





「ここからは命かけて峠を走っている方々がいるから気をつけてね」





ケンチャンが忠告してくれた通りに我々の前には峠道が見えて来た。




見えて来ると同時あたりにケンチャンの言う命をかけている方々も。




「おや??」





「どうした??」





「あそこに不審車両が」





見ると怪しげな小屋の中から男女2名が出て来てる様子。




小屋もオンボロで人がそこに住んでいるとは思えない。




「事件の臭いがするな」




「そ、そうか??」




「もしかしたら同業者かもよ」





「心霊サイトか、それもあり得るな.......今の女......」





「どうかしたのか??」





「いや、upperに似てたなと思って」





「もしかしてサイト立ち上げか??」




「いや奴には無理だろ、PC持ってないしな」





「なら人違いだろ」





「そうだな、、、」








そこからすぐに我々は峠道へと突入。




曲がりくねった道が我々の進路に現れた。




「おいおいおい、気を付けて運転してくれよ」




「任せといて」




「任せといてと言ってるけど峠道はアップライトの方がいいよ、



対向車が来たらやばいから」




「常識だろ!!」




「了解!」





「あとカーブではブレーキを踏まないで曲がった方がいいよ」





「常識だろ!!」





「......りょ...了解!!」





ナイスに忠告されながら私は運転をしていく。





しかしその頃からALEXの様子がおかしかった。










車酔いをした訳でもなさそうだかやけに静かだ。










これはもしかして..........





























「飽きて来たのか??」







「うっ、、えっ?





何故わかった?!」






「大体見当が付くからな、君の行動は」





「つーか山ばっかだからつまらないんだよ、






こう無いかな、俺を刺激してくれるような光景は」







「例えば??」











「、、、、いきなり























野武士





が出るとか」





「野武士?!恐っ!!」








「恐いけど何故に野武士??」








「いや女の霊とかは聞き飽きた感じじゃん」






「まぁ確かに」










「でしょ??












そんでもって、










その彼は











数えて









野武士6代目とか」












「え?!職業??」










「野武士の霊とかじゃないんだ」
















「当たり前じゃん、
野武士とかで食っている人だよ。










主な収入源が








野武士








「それ無理あんじゃない??どうやって野武士で食ってくんだよ」








「馬車襲ったり、旅人を襲うんだよ、もちろん。













追い剥ぎ」って奴だな。職種は」







「つーか野武士を6代続けているよりは農家か山賊に転向しているんじゃないか??」







「それもそうか、でも俺は野武士を見たい!!











ざんばら髪で今にも倒れそうで








それでいて、









頭に矢が刺さった野武士が!!

                    






「頭に矢?!」








「死んでんじゃん、それ!!」









「死んでる!?........そうか...」











「ってまたスリープ状態かよ」











「だからつまんないだって、つーかスリープ状態でも俺は頭の中でいろいろ考えてるの。








今だって地球環境の事を考えながら、、、














あぁ、、、











サバゲーしてー」











「は??サバゲーって地球環境はどうした??」











「そんな事どうでもいいんだよ、俺は無性にサバゲーがしたい」











「二人でか??」







「それが問題なんだよな、やる人が少ない。






せめて3対3でやりたいとこなのだが...........」











「またスリープかよ」









「いやあんまりテンション上げ過ぎるとまずい事もあるんでな」






「なんかまずいの??」










「師匠の前でも奇行を繰り返しそうで、、、、











 ギャー





















とか










 ヒィィィィィ!!


















とか
奇声を上げたりするのはなるべく避けたい所だろ









「それは押えておいた方がいいな、本当に相互サイト削除願いがくるからな」









やがて我々は峠道を無事に通過。










そこから我々の目前には湯煙が立ち上る温泉街が見えて来た。
















やがて温泉の町、大湯へと突入して行くのであった。








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